一時期VTUBER(にじさんじ)の沼にはまっていた話
2、3年前vtuberの配信をよく見ていた。
おもに「にじさんじ」のメンバーを男女関係なく適当に。
にじさんじのメンバーは外見も声も魅力的だし、話の広げ方が上手い人が多い。
だが、個人的に一番良いところはメンバー同士の関係性だと思う。
友人、親友、兄弟、姉妹、家族、恋人?、仲間、ライバル、推しなどなど。
「にじさんじ」という箱の中だけで見ても多様な関係性が構築されていて、見ていて飽きない。
しかも、3ヶ月から半年ごとに新メンバーや新グループが登場し、そこからまた関係性が増えていくという好循環。
この時期ほど時間が足りないと思ったことはない。
僕が動画を2倍速で見るのが基本になったのは、間違いなくこの経験のせいである。
1年くらいは毎日のように「にじさんじ」の動画や配信を見続けていたが、流石にこのままだと時間が足りなくなると思い、意図的に見る時間を減らすようにした。
そして、最近はほとんど見ることがなくなった。
切り抜きを見るだけで満足していたというのもあるが、一番の大きな理由はお気に入りのメンバーの引退である。
別に熱狂的な信者であったわけではない。
スパチャ(投げ銭)をしたこともなければ、グッズやボイスを買ったこともない。
こちらはただのガヤ、にぎやかしの一人であり、たまに気が向いたら配信を見る程度であった。
その程度であったはずなのに、引退の知らせに結構な喪失感を抱いた。
生前葬配信も最後まで見ることができなかった。
推しは推せるときに推せという言葉の意味が少しわかった気がする。
頭の良い彼のことだ、引退しても、僕よりも上手く生きているとは思うが、どうか元気で生きていてほしいと思う。