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原子力発電(核分裂)を超える夢の無限エネルギー「核融合炉発電」

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こんばんは、ヤナギです。


2022年現在、最も効率的かつ大量に発電できる方法は原子力発電です。


しかし、核のごみと言われる大量の放射性廃棄物や、何らかの要因で冷却装置が壊れた際に発生してしまう炉心融解(メルトダウン)などの問題があり、安全で地球環境にやさしい発電方法とは言いづらいの現状です。


1986年のチェルノブイリ原発事故と2011年の福島原発事故を経験して以降、人類は原子力発電に変わる次世代の発電方法を模索しているのですが、主力にできるほどの発電方法はまだ実用化されていません。



再生可能エネルギーの台頭


ここ10年ほどで知名度を上げ、世界中で普及してきているのが、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギーも頑張ってはいるのですが、日本においては2019年時点で18.5%と、主力というにはまだまだ足りていません。
しかも、再生可能エネルギーにはそれぞれ問題点があり、急速に普及するのは不可能です。

・太陽光発電・・・火事のとき消化しづらい(水が使えない)、パネルの廃棄問題、不安定、世界的なパネル不足

・水力発電・・・大規模工事が必須、水が大量にある場所でしかできない、渇水時に動かない、規模の割に発電量が少ない

・風力発電・・・不安定、低周波問題、台風などの強風で壊れる、設置場所が限られる

どれもこれも、発電効率や安定性の問題で主力の発電方法になりえないのです。


そこで、近年注目を集めている次世代の発電方法こそが「核融合炉発電」です。



核融合炉発電とは


核融合とは、軽い原子核同士が融合してより重たい原子核に変わる反応のことで、その融合時に膨大なエネルギーを生み出します。
そのエネルギーを使って発電するから、核融合炉発電と呼ばれるわけですね。


核融合反応は星の中心核で起きている現象でもあり、太陽などの恒星は核融合反応から生まれる膨大なエネルギーによって光り輝いているのです。


僕ら人類を含めて、地球上のあらゆる生命は核融合反応のおかげで生きているとも言えるんですね。




原子力発電との違い


原子力発電との最大の違いは、メルトダウンを起こす心配がないことと、燃料に使用するものが水とリチウムのみで済む点ですね。


放射性廃棄物もほとんど出ないそうで、今よりは核のゴミ問題もましになりそうです。


安全性や燃料においては圧倒的に上、まさに夢の技術であると言えるでしょう。



リチウム問題は解決済み


核融合炉発電が実用化されれば、燃料のリチウムを巡って問題が起きるかもしれません。

リチウムは地上にある資源の中では希少な方ですからね。

でも大丈夫なんです。

リチウムは自然界にはあまり存在しないと言われていますが、実は海水に含まれていることがわかっています。


しかも、海水や廃電池からリチウムのみを取り出す技術が昨年に日本で確立されているので、燃料は海水さえあればいいということになります。


日本は島国ですから海水に困ることはないので、核融合炉を実用化できれば電気不足に悩まされることはなくなるでしょう。



実用化まであと・・・


そんな夢の技術である核融合炉発電ですが、米国の民間核融合エネルギー企業 TAE Technologiesによって2030年までには実用化されるとのこと。


日本でも今年度中に実験炉が茨城県で本格稼働を開始するとのことで、日本もこの分野では結構頑張っています。


日本での実用化がいつになるかはわかりませんが、今はただ楽しみに待つのみですね。



日本にのぼる人口太陽が未来を明るく照らすことを願って。

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